お隣茨城県よりお越し頂きました。長年NOX故障とアドブルー故障に悩まされて、あちらこちらと部品を交換された様ですが、度重なる再発、故障と、売却までお考えになったそうですが、この度ご縁がありご相談をいただきました。
今回は故障の原因となるアドブルー撤廃とNOX関連の信号値を鈍化させる事で故障を起こさせないというプログラムをインストールさせていく作業をご提案させて頂きました。
3000cc V型6気筒ディーゼルターボエンジンとなります。
ダイムラー時代に制作されたエンジンで今より一昔前のエンジンとなりますがトルクなどから見ても申し分ない最高のエンジンです。
昨今日本でもディーゼルの規制が厳しくなり、ディーゼルエンジンを使用する為に開発されたDPFとSCRですが、部品点数も多くなり、システムも複雑化、それにより故障も多いのが現状です。
また、2022年現在メルセデスベンツでは国内、本国とも該当箇所の部品欠品で部品価額も高価となり、諦めて騙し騙し乗られている方も多くいらっしゃいます。
今回のお客様も含め何かお手伝いできないかと考え、NOXセンサーに至ってはトラブルの多いNOXセンサーの信号値を鈍化させる事で部品交換を行わなくても改善できる手法を考案いたしました。
またAdBlue(アドブルー)システムについては撤廃するプログラムを作成して対応しています。
まずスキャンツールで故障コードを読み取ります。
かなりの故障コードが検出されましたが調べていくと、NOX関連が大きく影響している事が判明しました。
お車の症状としては、ミッション変速不良、燃費悪化、加速不良と60kmくらいで維持しようとするとブレーキがかかっているような気がするとの事でした。
推測ですが、ECUでフェイルセーフ(安全装置)が働き上記のような症状を引き起こしていると思います。
NOXの鈍化プログラムとアドブルー撤廃プログラムをインストールして変化を見ていきましょう。
当たり前ですが、メーターにはエンジンチェックと出ています。かなりの年月を誤魔化してきたとおっしゃっていました。それも今日でさよならです。さて準備を始めていきましょう。
こちらのメルセデスベンツ GL350 X164は右側フェンダーの内側に隠されています。マニュアルを見ずに探していた所、恐らく一番苦労するのはECU探しかもしれません。笑
取り外したECUに接続して、オリジナルファイルを読み込んでいき、念の為フルバックアップをとっておきます。
そこからファイルを編集していきます。文字で書くと簡単ですが、この作業が一番大変です。
一般の方から見たら、映画マトリックスのような光景が広がっていきます。
左側がオリジナルファイルで右側が編集したファイルとなります。
このように比較しながら該当箇所の編集を行なっていきます。
この編集を自動的に行うソフトもあるのですが、エンジンを制御する大事なファイル、ミスも自動だと懸念がある為、当社ではアナログ的に手作業で確認しながら編集を行いますので時間がかかってしまいます。
編集したファイルを再度ECUに書き込みを行い、ECUを接続します。
書き込みの際は、一度オリジナルファイルを書き込んだ後編集したファイルを書き込む事でエラーのリスクを最小限にする事ができます。
今回ではAdBlue撤廃のプログラムをインストールしていますので、AdBlueコントロールユニットを切り離します。また車種によってはカプラーの外し手順があったり、初期化を行わないと正常に動作しない車種などもあります。
エンジンを始動して、スキャンツールを接続。大量にあったエラーコードも綺麗さっぱり無くなりました。当たり前ですがメーターの方にもエンジンチェックランプの点灯はありません。
試運転しました所、お客様が悩まれていた、加速不良、変速不良は無くなり、ストレスフリーなスムーズな加速をするようになりました。やはりエラーコードによる安全装置が作動していたみたいです。
お客様にも試運転していただきましたが、最高の笑顔でこんなに変わるの?何をしたらそうなるの?と驚きと共に喜んでいただきました。
本当にこの仕事を続けてられるのはこの一瞬の為だとつくづく思いました。
この度はご利用ありがとうございました。
後日お客様よりレビューを頂きましたので、ご紹介させて頂きます。
現在嬉しい事に沢山のお問い合わせを頂いております。ありがとうございます。
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